ワールドタイム・ウォッチ コレクション


Worldtime Watches

アンデルセン・ジュネーブ:1980-2021

40+1年の独立時計師としての創造

 アンデルセン·ジュネーブは2021年、長きに渡って活躍するウォッチコレクター、

Benjamin Chee Haute Horlogerieとコラボレーション。

新しいワールドタイムウォッチ「セレスティアル·ボイジャー」を手がけました。

アンデルセン·ジュネーブ初となる、クロワゾネ·エナメルダイヤル採用モデル。
また、初めてアヴェンチュリン(宝石)のシティリングを搭載した
ワールドタイム·ウォッチです。


アンデルセン·ジュネーブとのコラボレーションによる「BCHH セレスティアル·ボイジャー」は、卓越した職人技によるクロワゾネ·エナメルとエンジン式ギョーシェ、クラシックなルイ·コティエ式世界時計機能、それ以外にもムーブメントやケースの仕上げに至るまで数多くのハンドメイド技術が光る特徴が詰まっています。 

本モデルは、他には類を見ないダイヤルを備えた7本の限定モデルからなるシリーズの1本です。 

注目すべきは、わずか10.1mmとスレンダーなデザイン。3層ダイヤルを構成するのはクロワソネ·エナメルのダイヤルセンター、アヴェンチュリンを使用したシティリングと24時間リング。マザーオブパールのケーズバックリングはもちろん、世界時計機能ももちろん含まれています。 

アンデルセン·ジュネーブは1980年より、特殊なモデルと共に5シリーズの世界時計機能搭載ウォッチを製造しています。アンデルセン·ジュネーブはこれまで41年、約1,500本のウォッチを世界各地へお届けしてきました。 

この輝かしい系統を受け継ぎ、BCHH Celestial Voyagerは全5シリーズからディテールやインスピレーションを得て作られています。まず、世界時計機能は1980年代「コミュニケーション」に搭載され、それ以降も絶えずアップグレードが行われているものです。アンデルセンが誇る21Kブルーゴールドのエンジン式ギョーシェメインローターは、「テンプス·テラエ」のもの。「Celestial Voyager」の24時間リングは、「1884」の非の打ちどころのないカラーを装います。更に、ウォッチ史上最薄のワールドタイム·ウォッチ「ムンドゥス」同様、2つのクラウンを3時と9時の位置に対称的にあしらい、全体的にスリムなデザインも継承しました。また「ムンドゥス」と「セレスティアル·ボイジャー」の2モデルに共通するシルエット、そして忠実な時計製造力を反映すべく、プラチナケースを採用しています。

高貴な歴代モデルをベースに作られた「セレスティアル·ボイジャー」の特徴となっているのがきらめくゴールドがあしらわれたアヴェンチュリンのシティリングで、アヴェンチュリンが美しいクロワゾネ·エナメルダイヤルと共にウォッチに使われるのは史上初めてのことです。ダイヤル自体も傑作と呼べるもの。ショー·ド·フォンで、わずか18mmのゴールドベースの上にゴールドワイヤーを手作業で延ばし丹念に形を作り上げていきます。その後、小さな小さなブラシで11つカラーが塗られ、20回の焼きの工程に入ります。これにより毎回ダイヤルがほぼ破損したに近い状態となるため、マスターエナメル師がほぼゼロから修復を行うのです。 

畏敬の念を思わせるほど芸術的なダイヤル、そして極上のムーブメントは威厳を感じさせるケースに収まり、個別に付けられた「オレイユ·デ·コション(豚の耳)」ラグが動きを与えます。手作業での研磨とブラッシングを繰り返し行ったケースが一丸となり、BCHHの調和のとれた優雅なデザイン·ランゲージの特徴を引き出します。

ホイール、スクリュー、ラチェットホールの歯に至るまで特別な磨きをかけ、ムーブメントの仕上げも一段と高度になっています。そして最後に、「セレスティアル·ボイジャー」の心臓部に見事なアクセントを加えるのが繊細なアングラージュやジュネーブ·ストライプ。ラチェットとクラウンホイールは全て手作業で面加工とミラー加工が行われ、ホイール表面の可視部はスネイリング、サーキュラー·グレイニングという作業で装飾が施されています。自動巻きメカニズムのホイールはロジウムメッキで仕上げられ、スネイリングが施されています。スクリューはもちろん、メカニズムのプレートやつめも同様に研磨を行い、より一層洗練された印象を演出します。

ブルーゴールドローターは、時と共にブランドの栄光を体現するアイコンとして、アンデルセン·ジュネーブの格式を表現。特別な合金をオーブンで加熱することで徐々にブルーへと変色させギョーシェが施されれば、2つとして同じローターは存在することはありません。伝統的なエンジン式ギョーシェが「スケールデザイン」であしらわれることで、「セレスティアル·ボイジャー」の芸術的な職人技が一段と豊かになります。

 

対称的に設置された2つのクラウンは、アンデルセン·ジュネーブ ワールドタイム·ウォッチ第3作「ムンドゥス」を模したもの。エレガンスを追求し非常に薄型でありながら、構造上の幅はしっかり残しています。BCHHマークが入った左のクラウンはシティリングを調節、アンデルセンのロゴが刻印された右のクラウンで時刻を調節します。 

BCHHのブランドに宿るビスポーク(オーダーメイド)精神、そして製造本数がごく限られていることにより、「セレスティアル·ボイジャー」はほぼ全ての側面でカスタマイズが行われているといっても過言ではありません。リングに刻まれた都市の名前からエナメルダイヤルのデザイン、ローターに施されたギョーシェのパターンまで、「セレスティアル·ボイジャー」は全世界で唯一のモデルとして注目を集めることでしょう。

BCHHとアンデルセン·ジュネーブの品質への飽くなきまでのこだわりが織りなす「セレスティアル·ボイジャー」、卓越した職人技に妥協は一切ありません。時計、そしてパーツの全てを一貫してスイス国内、ジュネーブまたはニューシャタルのアンデルセンアトリエで製造、クロワゾネ·エナメル加工はショー·ド·フォンで手作業で行われます。

7本の限定モデル以外にも、著名な「2021年度 ジュネーブ·ウォッチメイキング·グランプリ(GPHG)」のために特別ダイヤルが作られました。「カッパドキアの夕焼け」ダイヤルは気球に乗ってトルコ·カッパドキアで眺める夕暮れの類まれな風景を描き、旅に秘められた優美でロマンチックな感情を思い起こさせるのです。

テクニカルデータ 

ムーブメント:アンデルセン·ジュネーブがアップグレードした高品質の自動巻きムーブメント、アトリエで開発·製造されたタイムゾーン別コンプリケーションモジュールを使用。いくつかのパーツには更に手作業での仕上げ加工。ラチェットとクラウンホイール全てに手作業による面加工とミラー加工、ホイール表面の可視部全てにスネイリング、サーキュラー·グレイニングによる装飾。スクリュー、メカニズムのプレートやつめに研磨。 

ローター:21Kブルーゴールド製ハンドギョーシェ「スケール」パターン。ムーブメントの周りにBenjamin Chee Haute Horlogerie とアンデルセン·ジュネーブのネームが刻まれたマザーオブパール製リング 

テクニカルデータ: 3Hz (21’600A/h)、石数 17、パワーリザーブ40時間 

ケース:動く「オレイユ·デ·コション(豚の耳)」ラグが取り付けられたプラチナ950ケース。ケースには更にサイドにサテンブラシによる研磨で手作業による仕上げ加工、ラグに研磨とスカラップ加工。ダブルARコーティングのサファイアガラス2枚。アンデルセン·ジュネーブとBCHHマークをあしらい、3時と9時の位置に対称的に設置されたクラウン2 

直径:37.8 mm 厚み:10.1 mm ラグ幅:19 mm 

ダイヤル:マルチパート、24時間のタイムゾーンを表示する回転リング1 

センターディスク:18mm、クロワゾネ·エナメル

アヴェンチュリン製ストーンディスクにホワイトゴールドで都市名があしらわれた世界のタイムゾーンスケール

 

色と都市名のカスタマイズ可能 

針:ホワイトゴールド「クリーム」仕上げのスケルトン「フォイユ」針 

ストラップ:ハンドステッチ入りアリゲーターレザー、プラチナバックル